【Student Voice】いろんな人と出会いたい。自分の「大切」に誠実に -大学院工学院 エネルギー環境システム専攻 西塚大悟さんー

工学と医療が響き合うとき
現代社会の基盤を静かに支え続ける工学。
その知恵の結晶は、今や医療の最前線でも息づいています。
若き工学生たちの探究心と情熱が結実する瞬間、工学と医療が響き合う新たな旋律が刻まれます。(広報誌『ENGINEERING』Vol. 438より)
人の一生は流体力学とともにある
人生の質は、どんな人たちと過ごせるかで決まってくる。そう考えて、全国から学生が集まってくる総合大学である北海道大学を志望し、数学と物理の両方を探究しながら純粋な科学と現実生活の橋渡しができる工学部に進学しました。流体力学と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、人は母胎内にいる頃から死んで灰になるまで常に水や空気、雨風、料理等の様々な流体に接しています。自分の研究テーマは、医療分野の嚥下調整食などの「とろみ」の物性を現場レベルで評価すること。大型精密計測装置に頼らず、その場で計測できるキットを自作しました。机に載るサイズで制作費も約1万円。スマホがあればすぐに計測できる手軽さが特徴です。


理論と実践の往復で自分の内面も成長
流れ制御研究室の先輩は皆さん面倒見が良くて力のある方ばかり。先輩たちが研究・発表する姿をお手本に自分の考えを言語化する力を磨いていきました。理論と実践を往復する工学は自分の中の世界観を更新する哲学的な側面も持っており、専門研究プラスアルファの思考体力が鍛えられます。今思うと、入学前は明確な目標を持っていなかった自分が常に心がけていたのは、自分の人生を主導する当事者意識を持つこと。私の場合、それが「いろんな人と出会いたい」だったように、今の自分が最も信じられる選択を積み重ねていけば、過去の自分にも誇れる未来に繋がるはずです。進路を考え中の皆さんも「自分は何が大切か」に誠実に向き合ってみてください。
My Favorite I tems

卓球道具
集中力が切れた時の気分転換は、仲間との卓球タイム。先輩方から受け継いだラケットを手に、リフレッシュスペースの机を即席のコートに変えて試合が始まります。こうした何気ない交流が、研究に向かう新たな活力を生み出してくれるのです。
西塚 大悟
大学院工学院 エネルギー環境システム専攻 流れ制御研究室 修士課程2年(取材当時)/北海道旭川東高等学校出身
※本記事は、広報誌『ENGINEERING』Vol. 438に掲載した記事を、ウェブ掲載用に再編集したものです。