Selected Articles

  • The Detail Matters: Unveiling Overlooked Parameters in the Mechanochemical Synthesis of Solid Electrolytes

    メカノケミカル合成前に試薬を乳鉢と乳棒で短時間手混合するだけで、固体電解質の性能が劇的に向上。
    手混合により結晶化挙動が変化し、固体電解質のイオン伝導度が最大で1桁向上。
    この発見は、効率的・論理的な新規電解質材料の探索、ひいては全固体電池開発の加速に繋がる。

    [Featured Research]

  • 空気中における有機リチウム化合物の生成と応用のための金属リチウムのメカノケミカル活性化

    本研究では、ボールミルという粉砕機を⽤いることで実験操作を簡便化し、空気下・室温で有機溶媒をほとんど使⽤せずに、有機リチウム試薬を調製し、有機合成に利⽤することに成功しました。具体的には、ボールミルで活性化された⾦属リチウムが、迅速に有機ハロゲン化物と反応し、有機リチウム試薬を⽣成することを⾒出しました。

    [Featured Research]

  • AlCl₃-EmImClイオン液体中におけるAl電解めっきによるCFRP表面改質

    CFRP表面の耐摩耗性を改善することで、広い分野でのCFRP材料の適用が可能になる。本研究では、その表面にAl電解めっきとそのアルマイト処理によって硬度をめっき前の7倍程度上昇させることを達成した。

  • 持続可能なアルカリ活性化材料のためのデータ駆動型材料設計

    アルカリ活性材料は普通ポルトランドセメントの有望な代替材料ですが、標準化された配合設計アプローチは限られています。本研究では、目標特性と持続可能性に基づいて最適な配合を予測する、AAMの逆配合設計のための機械学習ベースのフレームワークを開発した。このモデルは、前駆体の反応性、活性剤の特性、液相と結合剤の比率など、8つの主要な要因を考慮した。

  • CO₂ electrochemical reduction by Zn-based layered double hydroxides: The role of structural trivalent metal ions

    近年、CO₂を再生可能エネルギー由来の余剰電力を用いて有用化合物に変換することが注目されている。本研究では、Zn-Al、Zn-Cr、およびZn-Ga系層状複水酸化物が二酸化炭素の電気化学的還元触媒として機能することを見出し、3価金属の種類が電極触媒活性に影響を及ぼすことを明らかにした。ベルギー・アントワープ大学、スペインセラミックスガラス研究所との共同研究。

  • シリル置換双極子分子設計によるキラル結晶化の達成

    この研究は、有機分子のキラル結晶化を達成するために適切な嵩高い遮蔽部位と相互作用部位を導入することの重要性を明らかにし、アキラル双極子分子からキラル集合体を設計するための貴重な指針を与えた。

  • 固体状態での芳香族求核フッ素化:迅速で実用的かつ環境に優しいN-含窒素芳香族フッ化物の合成法

    カリウムフッ化物(KF)と第四級アンモニウム塩を用いた、固体状態での芳香族求核フッ素化のためのシンプルなメカノケミカル手法を開発した。この固体フッ素化反応は迅速であり、さまざまなN-含窒素芳香族ハロゲン化物を1時間以内に効率よくフッ素化することができる。

  • CO₂メタン化反応用Ru-doped Ni/CeO₂触媒の活性表面構造の理解

    CO₂を再エネ由来水素と反応させ、有価物に変換できれば、脱炭素社会実現に貢献します。これまでに我々は、Ni系触媒でCO₂をメタン(都市ガス主成分)へ効率よく変換できることを示してきました。本研究では、化学工学・計算化学・物理の知見を結集し、開発触媒表面の構造を明らかにしました。開発触媒の更なる高性能化につながる知見です。

  • Electrochemical CO₂ reduction reaction catalytic activity of zirconium nitrides synthesized by the urea-glass route using ZrCl₄ as a raw material

    再生可能エネルギーの余剰電力を用いてCO₂を有用な化学物質へ変換する、電気化学的CO₂還元反応(CO2RR)触媒の開発が注目されている。本研究では、新規CO2RR触媒として、”Urea-glass法”によってZrNナノ粒子-カーボン複合体を合成した。CO2RR評価によって、COの生成に加え、競合する水電解反応の副生成物である水素も発生することが示された。

  • 針からの滴下における超流動ヘリウム4の振動運動の欠如

    懸垂液滴(ぶら下がった滴)は日常生活にありふれて存在するが、そのダイナミクスは完全には理解されていない。我々はこれまでに超流動(粘性を失った液体)ヘリウムの懸垂液滴の滴下周期が離散化する(滴下間隔が飛び飛びの値を取る)という超流動特有の現象を発見していたが、本研究では針の先端から液滴がほとんど残らずに落ちる場合には滴下周期の離散化は起きないことを発見し、そのメカニズムを明らかにした。